災害発生時の通信設備

被災地の皆様、そのご家族の方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます。
また皆様のご無事と被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

ポケットゲームズでは、twitterと当Blog更新を自粛しておりましたが、ご要望もあり、Blogに関しては引き続き更新を行ってまいります。

3月11日、その日は実は弊社台湾工場での打ち合わせをしておりました。大地震発生と書かれた中国語のサイトを見せられ、慌てて日本のニュースサイトをチェック。ただ、ネットでの情報は限られており、被害状況はほとんどわかりませんでした。台湾も地震が多く、過去には大きな災害を経験しているせいか、工場のスタッフも動揺が隠せない様子。大丈夫だ、大丈夫だ、日本は地震に強いから。。。と言いつつも、95年の阪神・淡路大震災を思い出しました。というのは、当時、私の住んでいた場所は、電話と鉄道は完全にストップしていましたが、一時的な停電だけでテレビは視聴可能でした。ただ問題は、そのテレビで流れるのは震源地や震度などの情報のみだったということ。半日以上経過して被害状況が徐々に、ほんとうにゆっくりとしたペースで明らかになってきたからです。

打ち合わせも早めに切り上げましたが、台北市内のホテルに入ったのはもう夜の11時過ぎでした。真っ先にNHK BSにチャンネルを合わせると、次々と飛び込んでくる悲惨なニュースに涙し、結局朝までテレビから目が離せませんでした。

同時に通信デバイスの無力さを痛感。移動式、例えばコンテナ程度、いやもっと小さな自家発電タイプの基地局はないのか? イベントなどで使われる車両タイプの基地局をヘリで運び込めばいいじゃないの? 通話ができなくても、携帯電話が発信している基地局を探す電波だけでも探査できる簡易な設備はないのか? 太陽電池内蔵の携帯はどうなってるのだろう? 防水なら水没しても電波は発信しているはず?

素人考えですが、そのような設備を使うことで、孤立してしまった避難施設との連絡はもちろん、行方不明者の捜索に役立つのではないでしょうか。インフラ(ライフライン)を有償で提供している各キャリアは、機器が稼働している前提の通話料の無料化やWifi解放などではなく、もう少し踏み込んだ災害時の設備負担義務についての考えを聞きたい。

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2011.03.16 共通


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