無線充電はどうなるのか?

 
SLASH GEARに「Wireless charging standards destroyed by Broadcom’s one chip [UPDATE]」という記事がありました。無線の規格にはWPC (Wireless powerconsortium)とA4WP (Alliance for WirelessPower)、PMA (Power MattersAlliance)があり、この3規格に対応したチップをBroadcomが開発したたそう。チップだけ統合されても、PowermatでQiが充電できるということはないのでしょうけど、PMAとA4WPは規格を統合するような話もありましたが、それぞれ良いところを取り入れた統一規格が早く誕生して欲しいですな。

で、このチップの特徴を見てみると、効率の良さや7.5Wというそこそこ大きい出力、NFCとの共存やバッテリーカバーへの内蔵も考慮されているそうです。モバイル機器の無線充電がさらに飛躍するのでしょうか、ちょっと期待できそうです。

また、こちらのコラムに、面白い予想をされていたので引用をさせていただきました。

最後に、非接触充電規格の将来の予想を箇条書きでまとめてみたい。

  • 日本では加盟企業に日本企業が多いQiが普及する。
  • 韓国や中国、台湾では、PMAかA4WPが有力。
  • ヨーロッパはQiかPMAかはまだ未知数。
  • アフリカ、中東、ロシア、東南アジアでは非接触充電はそもそも10年以上普及しない。
  • 将来のGaraxyにはAWP規格の非接触充電機能が内蔵される。
  • ソニーは今は独自規格の非接触充電内蔵製品を販売しているが最終的にQi規格で製品を販売する。
  • Nexus4ではGoogleはQiを選択したが、結果的に自社の利益を最大化するためにを完全にPMAに乗り換えた。
  • Googleとスターバックスの力により、北米ではパワーマッターズとQiが人気を二分する。
  • 世界中において、製品の出荷台数ではAppleによる規格もiPhoneのおかげで相当のシェアを取る。しかし他のデバイスには普及しない。
  • MicrosoftやIntelによる新規格はノートパソコン以外で普及せず、標準規格とはならない。
  • Appleは独自規格による非接触充電機能を将来のiPhoneに登載するが、他のデバイスにまでは普及しない。
  • 近い将来に複数の非接触充電規格を内蔵した製品が、一時期登場する。
  • 近い10年で、この3規格のうちのいずれかから真の業界標準が決まる。

ワイヤレス給電の最新事情(昨年の記事)
Wireless Charging Power Management Unit (PMU) Chip
コラム – ワイヤレス充電、真の標準規格を目指すWPC、A4WP、PMA。そしてApple。
 


2014.05.29 Qi関連


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