オールドギターとスマートフォン

このボロボロのストラトを見てください。
 Fender NAMM

先日某所で行われた楽器関係のショーでの、あの有名なFenderブースにあったのがこれです。塗装の剥げちらかした、錆だらけのストラトは、実はピッカピカの新品なんです。

 
 
ひびを入れたり、傷をつけたり、長い時間を掛けて塗装を剥がしたり。。。 金属パーツは丁寧に錆までつけてます。このボリュームボタンもいい色出しててくらくらしますね。Fenderのブースには、こんなのがビルダーの名前と一緒にずらーっと並んでて、またそれがまた全部売約済みになってました。
  
程度の良いものだと平気で数百万円する、希少価値の高いオールドとかビンテージといわれるギターがありますが、ブースにあったのはカスタムショップモデルと言われるFender社内の飛び切り優秀なビルダー達が当時とできるだけ同じ材料を使い、当時と同じ製造工程で作ってるんです、たぶん。当時の木材はもう入手できませんが、それ以外は数百万クラスの中古(失礼)とほぼ(見た目が)同等のものが格安(高いけど)で購入できます。
ブルーの下に濃い塗装が見えてますが、これも当時ではあった話らしく、ブルーが人気だったのに在庫が無いので、サンバーストの上からブルーを塗って販売していたようで、それをわざわざ再現しているらしいですよ。

オールドと言えば、ヴィンテージカーを大事に乗られている方も大勢いらっしゃいますが、パーツや燃費とか言った問題をおいとけば、走行上なんら問題はありませんし、1千万のオールドギターも、1万円の量産ギターも音は鳴ります。デローリアンだって販売再開するようですね。車なら50年たっても100年たってもガソリンがある限り走行できます。
 
ところが、この電話業界は。。。4Gとか5Gか知りませんが、さほどスピードアップはしてないのに、どんどん規格を新しくしてですね、キャリアは何かとSIMカードを切り替えますとかどうこう言いつつ、じわじわと古い携帯電話を使えなくします。車で例えるなら、レギュラーやハイオクガソリンの流通を止めて、新しい燃料に切り替える感じでしょうか。古い車はもう走りませんよと買い替え需要を作るわけです。道路に例えるなら、古い車は高速道は走行禁止で、一般道も私たちが作った道なので路肩しか通っては行けませんってやるわけですよ、産官一体でね。
 
FOMAでいいんです。3Gでいいんです。音は良いし、海でも山でも使えてエリア最強。あと50年はそのまま使えるようにしてほしいですな。そうすれば、(私が持ってる)オールドモデルの価格が急騰したり、ソニーエリクソンが再結成されて限定復刻モデルが出たり、ショルダーフォンが流行ったりしますよ、絶対。

これ、使い込んだポルシェデザインです。擦れ具合がオールドっぽいでしょ?(笑)
 ポルシェデザイン
 
 


2016.01.29 NAMM 2016, ★展示会・イベント


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